悩む人
質問の仕方って何スカ?
質問の仕方って何スカ?
わからないので、教えてくださーい。
こんなお悩みを解決します。
✔︎本記事の内容
- 伸びないエンジニアが実践する「質問の仕方」とは?
- 伸びるエンジニアが実践する「質問の仕方」とは?
- 伸びる「質問テンプレ」を無料でプレゼント
この記事を書いている僕は、フロントエンドエンジニア歴2年ほど。「質問の仕方がうまいね」とよくいわれます。普段から良質な質問を意識してる僕が、伸びる質問の仕方を解説します。
あなたは、「質問の仕方」を意識してますか?
実は、無意識に失敗する「ワナ」があります。
伸びないエンジニアが実践する「質問の仕方」とは?
いきなり、抽象的な質問をする人です。
つまり、冒頭のような質問は「NG」です。
質問の仕方って何スカ?わからないので、教えてくださーい。
なお、エンジニアに限らず、、、です。仕事でもそうですし、目先の人に質問するときも注意しましょう。
抽象的な質問とは?
抽象的な質問とは、「〇〇がわからないので、教えてください」といった質問です。
たとえば、、、
- 〇〇の解決方法を教えてください
- 〇〇って、どうやればいいですか?
- 〇〇と××って、どっちがオススメですか?
こんな感じ。
実に、抽象的です。
家族や友人に質問するならいいかもですが
仕事で、上記の質問をしてしまうのはNGかと。
もしかして「仕事じゃなかったらOKでしょ?」と思うかもですが、ツイッターとかでインフルエンサーにこういった質問を気軽にするのも、わりと「NG」だったりします。
なぜなら、他人の時間を奪ってるから。
他人の家に、土足で入り込むくらい失礼かと。
抽象的な質問の問題点を整理
抽象的な質問をする人の問題点は、下記のとおり。
- 問題点①:まず、自分の悩みを解決したい←自分が優先である
- 問題点②:ググればわかることを質問する←自分で調べず、相手に脳ミソを使わせる
- 問題点③:結果、他人の時間を奪う←自分の時間は失わず、相手の時間が浪費される
抽象的な質問をする人の問題点として
相手への「配慮」が欠如しているかと。
「上からマリコ」的な感じでウザいな...コイツ...と思われるかもですが、事実として他人の時間を奪ってるわけですよね?
紳士じゃないかと。
こういう人を、、、「自己中」と呼びます。
問題点①:まず、自分の悩みを解決したい
悩みを解決・相談したい→質問する。
その考えは、至極当然です。
しかし、そのプロセスに問題がある。
それは「自己最優先」という自己中な精神です。
当然ながら、質問に答える側に人間には、過去に知識や経験を蓄えた...という「痛み」がありますよね?
つまり、その「痛み」をスルーして、解答をラクに手に入れたいという欲求には、リスペクト精神のカケラもないですよね?
リスペクトとかどうでもいいから、早く答えを知りたいんだ…こういうナルシストってどうなんでしょう?たぶん、モテないと思います。
問題点②:ググればわかることを質問する
ググればわかることを質問するのは
思考を放棄してるのと同じです。
- NG:ググればわかることを質問する
- OK:ググって実践してみてもわからないことを質問する
上記のとおりでして、一度は自分の頭で考えましょう。
ポケモンでいうと、「ふしぎなあめ」でレベル上げすることと同じです。ふしぎなあめを使うと、努力値がたまりません。すると、草むらで経験値を貯めてきたタケシに負けます。
確かに、上級者から答えを教えてもらえれば
失敗もしないし、時間を失わずに済みますよね?
ただ、思考を放棄してるので成長しません。
カンニングと同じです。
さらにいうと、同じような壁にぶつかったときに、乗り越えるのに苦労するでしょう。
「急がば回れ」ですよ。
問題点③:結果、他人の時間を奪う
やはり、一番の問題は「結果、他人の時間を奪う」です。
質問が明確じゃないと「質問を質問で返す」という超絶ムダな工程が発生します。ヤフー知恵袋でよく見る光景です。
気安く質問する→質問が意味不明→聞き返す→こういう意味でして...→つまり、どういうことですか?→質問を質問で聞き返す...以後繰り返し...
結局、お互いにイライラして時間と心が消耗。
そして、どちらも不幸になるだけです。
すべての原因は、抽象的な質問であって、他人への配慮が一切ないコトです。解決方法は、記事の後半で解説します。
とはいえ、『質問し放題』はトラップです
巷でよく見る「質問し放題」というサービス。
実はコレ、使い方をミスると不幸になります。
- その①:回答者にデメリットあり
- その②:質問者にもデメリットあり
回答者にデメリットあり
「質問し放題」を設けてしまうと
たぶん、大量の質問が届きます。
わからないことは、何でも聞いてね。 →何でもかんでも、質問すんじゃねーボケ!
こういった現象、よくありますよね?
結局、仕事で忙しかったりするので、質問する前に「一定のルール」を設けておくべきかと。そうすれば、質問数を減らしつつ、時間と心の消耗を予防できますよね?
企業が「よくある質問」を設けてるのは、そのためです。
質問者のデメリット
質問者にも、デメリットがあります。
質問し放題?よっしゃ!質問するのはいいコトって先生がいってたし、質問しまくったろ!
上記だと、たぶん相手から嫌われます。
時間を奪いつつ、脳ミソを消耗させてるので。
それで、質問者はどうですか?
ダメージ「0」ですよね?
やはり、質問は減らすべきでして
相手へのリスペクトが大切です。
抽象的な質問をして、怒られた件
過去の僕は、優秀なエンジニアに質問をしまくりでした。
今思うと、とても恥ずかしいですが
軽く、怒られましたね。
内容は、下記のとおりです。
- そもそも、質問文が意味不明
- どういった改善策を実施したのか
- その結果は、どうだったのか
- ソースコードを貼りなさい
- スクショで画像を送りなさい
そこで学んだのが、「99%の配慮、1%の労力」ですね。
要は、相手の負担を減らしましょう。
コチラが99%配慮し、相手はそっと答えるだけ。
伸びるエンジニアが実践する質問の仕方とは?
後半では、「伸びる質問の仕方」を解説します。
エンジニア以外でも、もちろん有効です。
結論は、下記のとおり。
- 結論の明示:〇〇がわかりません、教えてください。
- 実践の内容:こんなことを実施しました。
- 実践の結果:すると、こんな結果になりました。
- 根拠の提示:このサイトに、こう書いてあります。
- 工夫の実践:こういった方法も、試しました。
- 検索の内容:検索キーワードは〇〇です。
質問するなら、「99%の配慮」を示しましょう。
紳士になるべきです。
>>参考 | 技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージ
①:質問は、結論から書く
あなたは、どんなことで困ってるのか?
簡潔に、結論から書きましょう。
たとえば、こんな感じ。
〇〇を実行すると、エラーが表示されます。
冒頭でグダグダ書いてると、読む気が失せます。
②:実践の内容
あなたは、どんな解決策を試したのか?
できれば、複数の解決策を箇条書きで。
たとえば、こんな感じ。
〇〇という仮説を予想し、下記の3つを試しました。 (1)XXXを実行しました (2)XXXを実行しました (3)XXXを実行しました
上記で、少し誠意が伝わりますよね?これなら、「ちょっと、質問に応えてみるか」と心も動きやすくなります。
もし「わかりません、教えてください」だけだと
「甚だ図々しい…身の程をわきまえろ…死に値する」と思われます。
③:実践の結果
上記の解決策により、どんな結果になったか。
仮説を実行し、検証します。
たとえば、こんな感じ。
すると、下記の結果になりました。 結果:XXX (1)ソースコードも貼る (2)スクショ画像も貼る
文字だけだと伝わりづらい。
ソースコードやSS画像もセットで載せましょう。
④:根拠の提示
根拠があると説得力も増します。
なので、調べたソースも載せましょう。
たとえば、こんな感じ。
ソース記事は、下記のとおり。 (1)実践①のサイトURL (2)実践②のサイトURL (3)実践③のサイトURL
これで、実践+結果+根拠を示しました。
回答者が調べる手間を省けますね。
⑤:工夫の実践
さらに、もう一押しあると成長します。
それが、「工夫の実践」です。
たとえば、こんな感じ。
さらに、自分なりにテストしてみました。 (1)〇〇〇を×××に変えてみた→結果、上記と同じ (2)スペルミスを確認してみた→結果、上記と同じ (3)キャッシュを削除してみた→結果、上記と同じ 【エラー文+ソースコード+スクショ】
流石にここまでやると、「自己解決できるんじゃね?」という領域だったりします。
⑥:検索の内容
最後に、どういったキーワードで検索したか。
日本語なのか英語で検索したのか?
たとえば、こんな感じ。
(1)Googleで、「〇〇 ×× ▲▲」と日本語検索 (2)Googleで、「xxx yyy zzz」と英語検索 上記で検索するも、有効な解決策は見つからず。ヤフー知恵袋でも、それらしき解決策はありませんでした。どうかご教授お願いします。
上記をまとめたテンプレをご用意しました。
下記より、質問の際にお使いください。
伸びる「質問テンプレ」を無料でプレゼント
無料の「質問テンプレ」です。
ご自由にどうぞ。
質問テンプレ
【質問です】 ■ 結果の明示 〇〇を実行すると、エラーが表示されます。 ■ 実践の内容 〇〇という仮説を予想し、下記の3つを試しました。 (1)XXXを実行しました (2)XXXを実行しました (3)XXXを実行しました ■ 実践の結果 すると、下記の結果になりました。 結果:XXX (1)ソースコードも貼る (2)スクショ画像も貼る ■ 根拠の提示 ソース記事は、下記のとおり。 (1)実践①のサイトURL (2)実践②のサイトURL (3)実践③のサイトURL ■ 工夫の実践 さらに、自分なりにテストしてみました。 (1)〇〇〇を×××に変えてみた→結果、上記と同じ (2)スペルミスを確認してみた→結果、上記と同じ (3)キャッシュを削除してみた→結果、上記と同じ 【エラー文+ソースコード+スクショ】 ■ 検索の内容 (1)Googleで、「〇〇 ×× ▲▲」と日本語検索 (2)Googleで、「xxx yyy zzz」と英語検索 上記で検索するも、有効な解決策は見つからず。ヤフー知恵袋でも、それらしき解決策はありませんでした。どうかご教授お願いします。
問題が解決したら、感謝を言うべし
当たり前ですが、問題解決したら、回答者には感謝すべきです。それと、どうやって解決したのかも。回答者も質問者から学ぶこともありますし、両者にとってWin-Winですね?
もしかしたら
レベルUPのヒントも手に入れるチャンスです。
最後まで、紳士を演じましょう。
『15分ルール』を活用すべし
Googleの人工知能チームが実践してる方法を紹介します。
問題が起きた時は
【1】最初の15分は自分自身で解決を試みる
【2】15分後も解決していなかったら必ず人に聞く前者を守らないと他人の時間を無駄にし、後者を守らないと自分の時間を無駄にする。
15 min rule: when stuck, you HAVE to try on your own for 15 min; after 15 min, you HAVE to ask for help.- Brain AMA pic.twitter.com/MS7FnjXoGH
— Rachel Thomas (@math_rachel) August 14, 2016
とはいえ、15分じゃなくてもいいかもです。
人によっては、30分とかもありえるし
半日以上といったケースもあります。
僕はバカなので、1時間くらいは調べます。
誰に、質問できるの?
とはいえ、いつまで孤独に調べても時間のムダ。
一人で解決できないなら、質問すべきですね。
本記事の質問テンプレとセットでご活用ください。
というわけで、今回は以上です。
最後に、老子の言葉?を紹介します。
授人以魚 不如授人以漁
魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよう、、、という意味です。釣り方を覚えれば、川だろうと海だろうと魚を釣れるので食いっぱぐれがなくなります。
まさに、プログラミングの質問でも同じことかと。
遥か昔の知恵は、現代でも健在ですね。
